天草出身の大将が、寿司・うなぎ・外食チェーン等での修行と経験を経て開業

天草で生まれまして、実家は漁師で周りから「魚のいる場所・漁場」という意味の「網代(あじろ)」と呼ばれていたので、美味しい魚が集まり、食べてもらえる店として、そのときの呼び名を店名にしています。天草を出てからは、大阪や東京の寿司やうなぎ店で約15年間修業し、そのあと福岡の飲食チェーンで、調理だけでなく経営も経験してきました。
20年前に新鮮な魚をたくさんの人に食べてもらいたいと大野城市牛頸で独立開店し、今の基山へと移ってきました。いろいろな店舗で、調理や接客、経営を経験しましたが、それぞれの場所で学んだ良いところをチョイスし、この店に活かしている感じです。魚はやはり鮮度ですので、活魚を仕入れ、しっかりと食べてもらえるボリューム満点のメニューづくりをおこないました。「基山にこんなお店があったんですね」と驚かれる声も良く聞きます。

一番人気の寿司ランチ、ボリューム満点の船盛刺身定食も人気です

魚をよく知り、信頼できる魚屋さんから活魚を仕入れていまして、店の入口にある生け簀で活かしながら、とにかく鮮度とボリュームを心がけてメニューを提供しています。一番人気は寿司ランチで、にぎり・巻物10貫と、みそ汁、唐揚げ、茶わん蒸しとデザートのミニソフトクリームを付けて税込990円で出しています。年配の方など「食べきれないので、持ち帰りできますか」と驚かれることも多いですが、満足されてリピーターになる方も多いです。
また、これも人気の刺身定食は船盛にしていますので、ランチで贅沢感が味わえると思います。昼は周辺の主婦グループが多く、夜は基山以外から家族連れが多いと思います。夫婦2人でやっていますので、メニューなど事前に予約してもらうと助かります。飛び込みで来られると、待ってもらったり、メニューが提供できないこともありますので。あと、たまに実家の天草から大きなフグや珍しい魚が入ることもありますので、それは来た時のお楽しみです。

職人気質のご夫婦が、できる限りのかたちでこの店を続けていく

30代の息子はいますが、今飲食業ではないところで働いています。後継の話をしたことはありますが、飲食店の経営は、ただ料理を作れればいいという訳でなく、保健所や消防など一つとっても規制が細かくて、従業員やアルバイトの雇用にしてもシフトづくりだけでなく急な休みの対応などもあって、いろいろな意味で難しいことが現実です。私たち夫婦は60代ですが、まだまだできる限り、頑張っていければと思っています。外からの後継者候補がいても、調理や経営を教える時間がないですし、給料も絶対とはいえず、飲食店経営の難しさはこういうところにあると思います。

住所:三養基郡基山町宮浦253-3
電話:0942-85-9494
営業時間:11:30~14:30、17:00~22:00
休み:火曜日
駐車場:5台