都会で仕事をしていた店主が、焼肉屋の流行りから 地元嬉野で開店
佐藤義信さん(73)
若い頃、都会に出て仕事をしていた私でしたが、焼肉屋が流行り始めたことから嬉野に戻り、1975(昭和50)年に店を開き、40年が経ちました。「手頃な価格でありながら上質」と好評頂いている焼肉を楽しみに夕方の開店時間直後からお越しいただいたり、嬉野では数少ない深夜まで営業している店の1つで、ほかの店で飲食された方のシメの店、夜遅くまで仕事されている方の食事の店としての焼肉はもちろん、「カルビ雑炊」(900円)などのあっさりメニューを食べに来ていただいたりしています。私を含めスタッフ3人で交代しながら家族的な雰囲気で店を運営していることから、地元の知り合いが気軽に集まってくださるほか、嬉野温泉を訪れる外国人を含む観光客にも支持していただいています。
人気メニュー「カルビ雑炊」の真っ赤なスープは意外とあっさり
佐藤義信さん(73)
肉メニューは、「上ロース」「上カルビ」「上タン塩」(以上1,760円)、「上ハラミ」(1,200円)、「上ミノ」(1,000円)、「上ホルモン」(880円)など幅広く用意しているほか、「焼肉定食」(1,000円)、「焼肉丼」(1,100円)、「他人丼」(770円)、「親子丼」(660円)、「玉子丼」(550円)、石焼ではない「ビビンバ」(770円)と単品メニューも揃えています。
その中で「カルビ雑炊」(900円)は多くの方に支持してもらっていて、ブロックで仕入れる肉の半分以上は硬い部位であることから、「いかに無駄をなくすか」と柔らかく提供するためにとメニューにしました。スープは真っ赤で辛さを思わせますが、意外とあっさりしています。辛さの調節も出来ます。深夜まで営業している当店にお酒のシメとしてこれだけを食べに来る方もいらっしゃいます。他にも「玉子雑炊」(660円)や「ユッケジャン」(1,000円)、「カルビスープ」(660円)、「わかめスープ」(450円)など雑炊やスープメニューをたくさん用意しています。
店の今後は成り行き次第、若い人には時代にあった店を作って欲しい
佐藤義信さん(73)
これまで約40年続けてきた当店。これまで通りスタッフと交代しながら体力が続く限り、あと4〜5年は続けたいと思っています。店が末長く続くことを期待してもらっているのかもしれませんが、今後のことは成り行き次第で、なんとかして店やメニューを残したいなどの執着は全くありません。昭和に開いた店を「これからもずっと残したい」というよりも、若い人にはこれからの時代にあった店を作っていって欲しいと思っています。
住所:嬉野市嬉野町大字下宿乙2207
電話:0954-43-3030
営業時間:17時30分〜23時30分
休み:1月第4月曜、7月第3月曜、10月10日、12月31日
駐車場:あり