家具屋から、讃岐うどんの店への転身

もともとは久留米に店舗があり、一時期は平成12年にオープンしたここ江北店とともに営業しておりました。今はこの店に集中して営業しています。実は、店の名前は以前されていた方がつけた名前で、私たちはその業務を譲り受けたといった形です。私はもともと家具屋をしていましたが、店舗を譲る話が出た時に、料理の道に進もうと決めました。全く畑違いの職種でしたが、私自身もともと料理が大好きでして、日ごろから手の込んだものをよく作っていました。
心のどこかで料理を作る仕事もいいかもしれないなと思っていたのでしょう。得意とはいいましても、ちゃんと修行はしました。うどんのお店なので讃岐うどんの文化がある岡山県で学んできました。面白いご縁から、今はこうして料理を作る仕事をさせてもらっています。

温度や湿度を一定に保った専用の手打ち室で麺を打つ

家で使っている麺は全て手打ちです。温度や湿度を一定に保った専用の手打ち室を設けていて、お客様からも見えるように大きな窓をつけています。よくお子様がその窓に手をついて、麺が作られていく様子を楽しんでいる姿も見られます。材料は、お米や野菜は周辺農家さんに頼んで作ってもらっているものもあり、実際にみんなで収穫に行くこともあります。魚の仕入れは私が市場へ行き実際に見て選定しています。遠方から来られるお客様も多く、わざわざ足を運んでもらうのはとてもありがたいです。コロナ禍の前は、海外のお客様もよくこられていました。
一時期祐徳稲荷神社でタイのドラマ撮影があったことから、タイ人のかたも多かったです。「ネットの口コミに載っている写真を見て美味しそうだと思い尋ねた」なんてことを聞きますと、なんとも嬉しい気持ちになります。暖簾ですが、これは端午の節句で使わなくなった旗などを譲ってもらい、それを加工しています。普通はおとなしい色で作ることが多いと思いますが、お祝い事で使われたきらびやかな生地だからおめでたいかなと思います。意外にもこれがしっくりきています。

常にお客様のことを考え、おもてなしの気持ちで対応

今、甥っ子がこれからの後継者を目指して頑張ってくれています。職人気質なところがあり料理を作っている姿がなんとも様になるなと感じています。まさか残したい店に選んでもらって驚いたのと同時に、とても光栄です。これからも常にお客様のことを考え、おもてなしの気持ちで対応したいと思います。今まで支えてくださった方にも、これからお店にお越しいただく皆様にも感謝の気持ちでうどんを打ちます。

住所:杵島郡江北町山口1357-3
電話:0952-86-2254
営業時間:11:00~15:20、17:00~21:20
休み:不定休
駐車場:30台