ラーメン屋を始めたきっかけは思いつき

勤めていた会社が倒産し次は何をしようかと思案している中で、ラーメン屋をしてみようかなと思い立ち、体を慣らせるために最初はチェーンのラーメン屋で働きました。ちょうどオープニングスタッフで入ったので、開業からのノウハウを学ぶことができました。しかしチェーン店だと、味の部分は本社から送られてくるスープの素を使うだけだったので、オリジナルのスープの素作りは開業する少し前に始めました。いわゆる醤油つくりです。料理人の知り合いに協力を仰ぎつつ行っていました。味の出し方は自分の感覚をグラフ化することで導き出していましたが、この作業を何度も何度も繰り返し、時間をかけて納得するまでやっていくことが本当に苦労したと思います。
どの具材をどうしたらどうなるのか、醤油作りは一種の化学です。開業当初から多くのお客さんに来てもらい、一年足らずで、佐野さんにご来店いただいたのには本当に驚きました。まだ私も若かったですから、かなり緊張して…。平日は昼休憩の方達で賑わい、休日になると店の外に行列ができるほどに変わらぬご愛顧をいただいています。

日本人の口に良く合うスープ、安定した味が自慢

日本人の口に良く合うスープだと思います。素となる醤油の配合は全て頭の中。終日スープを煮込んでいると、どこかで継ぎ足しをしなければいけません。タイミングと量を少しでも間違えると味が変わってしまうので、かなり神経を使っています。ある時、一人のお客様が「あなたのラーメンはいつも味が安定しているね。」と言ってくださいました。某食品会社の方だったので、そのような方に評価して下さるのは非常に光栄なことだと、嬉しくなりました。麺の太さにもこだわっています。いろんなラーメン店で採用されている番手とは違うものですね。ウチのスープが絡みやすい太さを追求しました。お客さんからは「スープがクセになる、飲み干したくなる、替え玉が進む」などの声をもらいます。
家族連れも多く、それぞれラーメンに好きなトッピングをされてます。通常のラーメンを頼んで、それにお好みのトッピングをしていく注文スタイルです。チャーシュー、ネギのトッピングが人気で、トッピングの具材で麺が見えなくなる方もいたりします。

後継者については『ふんわり』で

娘がいますが、全くの別業種で自分の好きなことをしています。もし自分が先々でこの商売を辞める時が来たら、誰かがいればいいかなと思いますが、今のところまだふんわりとしか考えていません。まだまだ体が動くうちは、とにかく変わらない味を提供していくだけです。こんなふうにやっていけるのもお客様のおかげです。

住所:佐賀市西与賀町厘外940-3
電話:0952-29-9136
営業時間:(月〜木)11:00〜14:00 (金/土/日)11:00〜14:00 18:00〜21:30
休み:火曜日
駐車場:10台