基山駅前の行列のできるミシュランガイド掲載のカレーショップ

若い頃はミュージシャンを夢見て東京に行き、仕事とバンド活動を続けていました。店内にいろいろポスターなどを置いていますが、ギターをやっていくうちにロカビリーに行きつきまして、それで食べていけたらいいなと思っていました。でも30歳の時、父親が病気になり、基山に帰ることに決めました。地元の物流会社で働いていたのですが、40歳を過ぎた時に自分を見つめ直してみると、自分は「音楽業界に携わりながら、カレー屋さんでもしてみたい」とぼんやり思っていたことに気づき、カレー屋を開くために2年くらいいろいろな店を食べ歩き、理想のカレーづくりを始めました。
味には自信を持っている職人気質の父親ですが、歳を取ってきたので夜のこの仕事が厳しくなり、6年前にわたしがお店を引き継ぎました。あるときは喧嘩をしながら、あるときは我慢もしながら2年くらいかけて味や作り方を受け継ぎました。今は、昼は別の仕事をしている主人と娘に手伝ってもらいながら、お店を切り盛りしています。焼き鳥は一本一本串に刺して、丁寧な仕込みには気を付けています。また、父親時代からの常連さんだけでなく、若い人や子ども連れも増えてきたので、カクテルなどのドリンクや子ども食べたくなるメニューも増やしてきました。

食べ歩きと、独自の研究で見つけたWスパイスならではの味

地元の物流会社で働きながら、いろいろなカレー屋さんを食べ歩きました。福岡にスパイスロードというお店がありまして、そこには何度も通い、目標の味としてこの店を続けています。佐賀はタマネギの産地なので大量にタマネギを炒めて甘さを出し、スパイスは独自で研究し、この味になった形ですが、まだまだ理想には行きついておらず、これからも変化していくと思います。一日10食限定のスープカレーは、札幌のようなサラサラのスープというよりも、ごはんに合うスープカレーをイメージしていて、また一番人気のカツカレーは、久留米で食べたカツカレーを目標に作っています。
あと、子どもや高校生も食べやすいようにハヤシライスも作っており、高校時代に食べた味を思い出して、大人になってからまた食べに来てくれる子もいたりしてうれしいですね。これらを両方を食べたいという人もいるので「カレー&ハヤシ」「カレー&スープ」などハーフメニューも作っており、注文される方も多いです。

カレー屋を始める人は、修行よりも独学の人が多い

本音は私の代でこの店を閉めても良いと思っています。今、娘は小学生でして、将来どうしても継ぎたいというのであれば考えてもいいかなと思います。正直、外からうちの味を学びたいという人が来ても、受け入れにくいかもしれません。というのもカレー屋を始める人には、スパイスを独学で研究し、お店ならではのメニューを作りあげている人が多く、それはどこかの名店で修行して学んだものではなく、自身で研究することが面白くて、だからこそ美味しいカレーに行きついたんだと思います。
やはり、自分が研究して作った味を簡単には教えられない、自分で食べ歩いて研究してこだわりの味を見つけてください、というのがカレー屋さんではないですかね。

住所:三養基郡基山町宮浦222
電話:0942-92-2540
営業時間:11:30~14:30、17:00~21:00
休み:日曜日・祝祭日
駐車場:4台