時代に合わせて変えていくもの。ドライブインからレストランへ、更に「憩い」の場所へ。
父は1969年に外食の需要を見越し、駅前よりも車主体の国道沿いのこの地にドライブインを創業しました。13年後、私は当時、熊本の寿屋に勤めていて、レストランの店長も経験しました。そんな時、父は私を呼び寄せ、店を継ぐように迫りました。私は意を決し、30歳の時に妻を連れて多久に帰りました。そして、店名も「サンモリナガ」と改めファミリーレストランへと業態転換をしました。レストランでの経験を活かして、徐々にメニューを充実させていきました。中でも、妻の出身地でもある熊本にちなんで取り入れた、和風の「太平燕(タイピーエン)」はしっかりとした旨味とあっさりとした後味で、こちらのメニューは当店の特製だしの「十日だし」を十分ご堪能して頂けるかと思います。
変わり行く時代にあって、常連のお客様からは何年経ってもあなたは「いっちょん変わらんね~。」とお褒め(?)の言葉を頂きますが、これから先が私どもの正念場だと考えています。
こだわりの十日だしを使用した看板メニュー「バーグカレー」が人気No.1
創業から続く「十日だし」は野菜と鶏ガラを沸騰しない温度でじっくり、ゆっくり、延べ十日間煮立て、素材のコクと旨味を最大限に引き出しております。人気のカレーやハンバーグは県内の畜産業者から仕入れた上質なブロックの佐賀牛を当店でミンチにして使っており、カレーは大量のタマネギをベースに多くのフルーツで甘みを醸しています。十日だしを使用したカレーとハンバーグを一度に味わって頂ける「バーグカレー(1,320円)」は当店の看板メニューとなっております。
同様に十日だしを使用して仕上げる和風の「太平燕(タイピーエン)(860円)」は本場熊本でも今や珍しいと言われており、ご好評を頂いております。とんかつのメニューでは三元豚の「ロースカツセット(1,500円)」はいかがでしょうか。コーヒーの各種メニューは、挽きたてをご提供できるディスペンサーを使用しています。違いのわかるコーヒーの味わいをお楽しみください。
父母から引きついだこの場所で、また子どもや孫が面白いことをやってくれたら。
創業52年を迎える今、当店は三度目の転換期を迎えようとしています。いつの間にか当店の酒類の売上の伸びがままならず、平日夜間のお客様の需要も期待できない状態が長年続いていました。このままではいけないと意を決して、午後2時から5時までの3時間に望みを掛けようと思っています。イタリア製のディスペンサーを導入し、本格的なカフェやオーレ、各種美味しいケーキ、軽食をご堪能いただきゆっくりとした時間を満喫していただく空間の創造に邁進する決意を致しました。一時は会席料理や焼肉を考えたこともありました。巡り行く時代の流れの中にあって、時に足をすくわれそうになったこともありました。
荒れ流れる木の葉の上でも我を忘れず、手に持つ櫂を決して手放さず進んでいきたく思っております。68歳になった今、変り行くことに恐れることなく、父が引退した歳をとうに超えてしまっても、私自身は90歳まで現役でホールに立っていく覚悟でいます。現在4人の孫がいますが、私のこれからの生きざまを見て、何かを感じてくれる子が出てくるかもしれないと密かに期待しています。
住所:多久市北多久町小侍642-1
電話:0952-75-3457
営業時間:10:30~19:30
休み:毎週水曜日午後3時より(夜間休業)
駐車場:普通車17台