私たちの体は、いろいろな命でできています

「命をいただく以上は、最高の状態でお客様に提供する」そういった気持ちで焼いていくと仕上がりに雲泥の差が生まれます。とにかくそこにこだわっています。よそにないメニューを考えたときに鯖の蒲焼が思い浮かびました。鯖の蒲焼は1日に約400枚焼いています。年間にすると大体130,000枚ですね。かなりの市民権を得ており、道の駅等にも置かせていただいています。もう毎日、ひっきりなしに焼いていますね。代替わりして8年になりますが、継いだ直後はいかにして先代である父に認めてもらえるかという苦労がありました。なかなか一筋縄ではいかなかったです。自分の代になったことで、新たな商品開発など自由にできました。
もともと魚しか扱わなかったのですが、炭火焼きするのであれば焼き鳥もいけると思い、今では定番商品になっています。その根底には素材になってくれた命への感謝と、お客様にいかに喜んでいただけるかという気持ちがあります。ちなみに父の日を含めた土日の二日間は、私1人で1300本の焼き鳥を焼きましたが、ずっと炭火の前にいるので火傷してしまいました。

人と人との垣根を越えて、みんなに幸せになってほしい。

うなぎは鹿児島産の育成1年未満のものを使用しています。鯖はノルウェー産、これも厳選されたものを使用しています。うなぎは箸で持つのが難しいくらいにほろほろに焼くのがウチの特徴です。焼鳥は、もともとレバーが苦手な人でも「森うなぎ屋のレバーなら食べられる」と言われますよ。こだわりとしては、お客様との対話です。私はこの仕事を継ぐ前に催事場での販売などをしていました。
様々なお客さんといろんな会話を重ねるごとに、どうしたらお客様が喜んでくれるか、どうしたら商品の魅力を伝えることができるか、など 経験を積むことができました。だから今でも事務所にいるよりは現場でお客様の対応をしている方が楽しいです。県外の遠方からわざわざ店の方まで足を運んでくれたり、「顔を見に来たよー。」と言ってもらえるのは本当に嬉しいですね。お客様との対話を重ねていくと、人のつながりって掛け替えのないものなのだなと思う毎日ですね。

息子が小学校の頃、うちの自慢をしてくれました

息子が小学4年生の頃、クラスの授業参観の発表会で、私のことを「森うなぎ屋の社長です」と発表しました。クラスの子どもたちも他の父兄も、そんなことは知っているのですが、でもあえて発表するほどに、息子にとっては父親が森うなぎ屋の社長ということがすごく誇らしいことだったみたいですね。現在、息子は小学5年生。お店を継ぐ意思は固いようで、お風呂を43度の設定にして50秒つかる訓練をしていて、いつか自分が炭火の前に立つことを想定しているようです。
もうね、そんな姿を見たら嬉しくなるじゃないですか。こうやって幸せな光景を見ることができるのも、これまで支えて下さったお客さんのおかげです。もっともっと皆様の笑顔を見られるようがんばります。そして先代である父と、働いてくださるスタッフにも感謝してます。

住所:嬉野市塩田町大草野丙1827-1
電話:0954-66-2273
営業時間:(9〜4月)8:30〜18:00 (5〜8月)8:30〜19:00
休み:水曜日
駐車場:2台