佐賀駅北口から閑静な住宅街へ。人気の定食メニューはそのままに。

佐賀駅北口そばに食事処を開店したのは1979(昭和54)年でした。佐賀駅南口にあった「西友佐賀店」オープンの1週間後くらいだったと思います。その頃は北口に店は少なく、会社員を中心にランチや接待など、広く利用していただいていました。20数年を経て、営業形態を見直し、現在は、佐賀市高木町の静かな住宅街に移転しています。昔からのメニューはそのままに、大正時代に建てられた木造建築の旧旅館で、ゆったりと食事をお楽しみいただけます。
当時のお客様の家族三世代でのご来店もあり、人とのご縁を中心につながる食事処として歩んできました。近頃はお子様連れの若いお客様の姿も見られます。
昭和50年代初めまで営業した旅館は、東京圏からビジネスで佐賀に来る方々の定宿でした。その頃のお客様より連絡いただくこともあり、時代を超えて支えられています。

素材のおいしさを一緒に味わえる一汁三菜の定食

主菜に副菜2品、ご飯や味噌汁という形を変えずに提供する定食のうち、特にご注文が多いのが「サバ定食」(1,100円)です。天火で焼いた大きめのサバは、香ばしく、食べごたえもあると喜ばれています。「手作りコロッケ」(単品280円・定食1,100円)も好評。約50年前のレシピを受け継いで作る素朴でまろやかなクリームコロッケは、前店舗の頃から長きにわたり定番メニューです。素材はいいものを揃えるように気を配り、特にお米から品質を重視。サラダや小鉢など、野菜の種類も多いので、栄養バランスが気になる方にもぜひ味わっていただきたいですね。
定食以外に、和食を中心にしたコース料理(3,300円〜)もご用意します。その日にベストな食材を選び、ご満足いただきたいとの思いから、メニューは決めず、おまかせいただいています。夜は定食もコースもご予約いただければ1組様限定で営業するスタイルです。この空間が貸し切りになるため、食事やお酒とともに寛いでいただけます。

住宅街にある落ち着いた雰囲気を守りながら営業

周りの景観と合わせて、大きな看板も広告も出さず、落ち着いた雰囲気で営業しています。玄関から靴を脱いで入るお店で、初めての方は驚かれるかもしれませんが、ぜひゆっくりとお過ごしください。また、瓦一つにも歴史がある古民家での営業は、維持することが実は大変で、メンテナンスは長年の課題です。そうした事情もあり、例えば、コロッケの味を伝えていく可能性はあるにしても、将来の後継者については考えていません。これからも、自分たちができるペースで営業を続けていきたいと思っています。

住所:佐賀市高木町8-10
電話:0952-23-4058
営業時間:11:30~14:00、18:00~21:00
休み:火曜、第3月曜
駐車場:あり