料理好きの元力士が料理を第2の人生にと開店 店内には現役時代の大銀杏なども

重松征延さん(54)

三田川町(現在の吉野ヶ里町)出身の私は、中学卒業後の1982(昭和57)年に相撲の世界に入りました。四股名は「佐嘉乃里(さがのさと)」、「佐賀乃里」、「大天濠(だいてんごう)」と変え、平成9年に引退しました。相撲部屋の下積み時代は料理人の下積みでもありました。皿洗いから始まり、ちゃんこ料理の経験も積んだことは、自身の料理好きにも繋がりました。
私の料理好きを第2の人生に生かしたいと、引退後に東京・両国近くに当時あった「相撲茶屋 横綱」で1年修業した後、1998(平成10)年に国道34号線沿いの物件を借りて「佐賀の里」をオープンしました。その後、現在の場所に店舗を建てて14年目。店の入り口には、私が現役時代の写真や番付、化粧回し、大銀杏を飾っています。当店の看板を見て来店されたり、相撲好きの方が来られたり、口コミで来られる方も加わり、お客さまが少しずつ増えてきました。当店のちゃんこ鍋を食べに、わざわざ遠方から来てもらうと嬉しくなります。

「ちゃんこ鍋」は胡麻すり醤油・味噌が人気 手作り焼きギョーザなど一品料理も

重松征延さん(54)

当店のメインメニュー「ちゃんこ鍋」(1人前2,000円)は、修業した当時の店の味、鶏ガラから取ったダシを基本に、人気の「胡麻すり醤油」「味噌」に加えて「塩」「キムチ」の4種類を用意しています。シメには、うどん、チャンポン麺、雑炊セットが付いています。「もつ鍋」(1人前1,500円)は味噌味、醤油味の2種類から選べます。鍋の具は追加が可能で、「ちゃんこ野菜盛り」(480円)、「キャベツ」(200円)、「豆腐」(3カン160円)、「豚肉」(350円)、「牛ホルモン」(780円)、「つみれ」(350円)、「もつ鍋野菜盛り」(350円)などほとんどの具材を用意しています。
一品料理は、手作り焼きギョーザ(6個、400円)、俵カツ(700円)、キツネコロッケ(380円)が人気で、刺身、揚げ物、焼き物、サラダ、ご飯物、デザートと幅広くメニューに並べています。

後継者を考えるにはまだ早いが、いずれ昼間をメインに営業できる店をやりたい

重松征延さん(54)

私には娘が2人いますが私自身がまだ若く、後継者を誰にと考えるにはまだ早いのかなと考えています。もし、いつか娘が「店を引き継ぎたい」と言ったら、継いでもらってもいいと思っています。また、私は「夜がメインの仕事は70歳まで」と考えていますので、いずれ、昼間をメインに営業ができる、うどんやラーメン、定食など、これまでとは違った飲食の仕事をしたいとも思っています。

住所:神埼市神埼町田道ヶ里2451
電話:0952-52-6654
営業時間:17:30〜23:00
休み:月曜
駐車場:あり