毎日でも来店しやすい安さとボリュームは昭和の頃から健在

最初に店を開いたのは今から約50年前、私が30歳の頃でした。もともと「古賀自転車店」を営んでいた父の土地で食堂を始めることを助言され、保健所に相談しに行ったことが始まりです。規模や設計も決まり、大町町内の食堂に習いに行って開業したものの、子育てとの兼ね合いで一度閉店しました。その後、数年を経て再開することとなり、昭和57年10月に、結婚後の姓から一文字取って立ち上げたのが「東食堂」です。
「安くてボリュームがあって、おいしい」が、夫が生前に思い描いた食堂で、今でもお値段は抑え、量も多い方だと思います。店内に貼り出した一品ごとのメニューは、昭和の頃の雰囲気だと言われますが、「分かりやすいのが一番」と昔のままのスタイルです。
国道34号沿いにまだ飲食店が少ない時代のオープンでした。数ヶ月休業したこともありましたが、目に止まりやすい立地のためか、のれんを出すと自然と来店してくださり、ありがたいですね。毎日来てくださるお客様もいらっしゃり、また調理で忙しいときには常連さんが厨房の入口まで注文を伝えに来られたりと、支えられながら続けてきました。

定番メニューはお好み焼ほか焼そばなど。地元客の持ち帰り利用も多数

定番メニューの一つは「お好み焼」(500円〜)です。大阪の飲食関係のいとこから教わり、大阪風で提供。これを楽しみに佐賀に来る方がいらっしゃったほどで、開店当初から焼いてきました。幼い頃にお好み焼の焼け具合の「番」をしていた娘も、今では「一人で大変だろうから」としっかりと手伝ってくれています。そのほかには、「焼そば」(600円)や「ちゃんぽん」(600円)、「焼めし」(600円)など。焼めしはお米1合分使っています。
「大町たろめん」(650円)はもともと当店にはなかった新しいメニューです。大町町のたろめん復活の際、商工会の方から「ちゃんぽんがおいしいのでぜひ協力してほしい」と言われ、10杯限定で作り始めました。ちゃんぽんとは別の牛骨スープですが、これもお客様に来ていただけるきっかけになり、よかったと思います。焼そばやお好み焼、たろめんなどは「今晩のおかずに」とお持ち帰りを利用される地元の方も増えてきました。

食堂を始めて約半世紀。健康維持のためにも継続し、生涯現役を目指す

もともと料理は好きでしたが、お客様に来ていただけることや「おいしかった」の一言が励みです。ボリュームと値段を維持するために、自分の足で材料を仕入れに行って吟味し、野菜や肉のカット、下ごしらえなども全て手作業。休みの日にもゆっくりとドラマを観たり、旅行をしたりすることはなく、遠くまで材料を求めて出かけるなど、次の日の営業の準備をする日々で、この店を中心に生活してきました。あと何年営業できるかが課題ですが、働いている方が認知症予防にもいいと思い、続けています。そうした理由から、後継者を探していません。これからも私のやり方で生涯現役を貫くつもりです。

住所:大町町大字大町5966
電話:0952-82-2406
営業時間:11:00~14:00 (OS13:30)
16:00〜18:00(OS17:30)
休み:日曜
駐車場:あり