創業28年目を迎える『焼とり 花串』は日々地元の常連さんや家族連れで賑わう

大坪 憲史(52)

佐賀市にある焼とり専門の店で修行した後に独立し、『焼とり花串』を開業しました。もう創業して28年目に入りますね。その間に暖簾分けした店もできました。千代田町は私の地元で、いつかはここでお店をやると決めていました。お店のための土地も買ってましたね。
開店当初は焼とりだけでやってましたが、お客さんが増えてくるのに合わせて段々とメニューを増やしていきました。
ここら辺はお店も多くないし、常連さんは週に何回も通って頂いてる方も多いんです。やっぱり焼とりだけじゃ飽きるしね。あとは団体の宴会が非常に増えたのもあります。
お客さんはやはり地元の常連さんが多いですね。あと、週末なんかは家族で来られるお客さんも多いです。
開店当時は家族で入れるようなお店ってほとんど無かったんです。なので家族でもお店に来れるようなお店にしたいと思ってて、テーブルや座敷の席を広く取ったり、照明も明るくしたりして。子どもも楽しめるようなメニューも増やしました。
20代でこのお店を出したので常連さんはみんな私より目上の方ばかりでした。これだけ長くやってるとお亡くなりになった常連さんもいますが、今度は常連さんが連れてきてたお子さんが大人になって飲みに来たり家族を連れてきてくれたりと2世代で通ってくれています。ほんとにありがたいし嬉しいですよね。

肉の鮮度・大きさにこだわり、切り分けから串打ちまで行う焼とりには絶対の自信

大坪 憲史(52)

いろいろメニューを増やしたけど、やっぱり焼とりはうちの生命線。焼とりは開店当初から欠かさず自分で仕込んでいる。かたまり肉から仕入れて自分で切り分け、串打ちもしている。今は自分の店で串を打っている店はだんだんと減ってきている。肉屋に頼んだり既製品を出すところも多い。
大きさも一般的な焼とりよりもボリュームがあります。やっぱりお客さんに満足してもらいたいからね。あとは鮮度。鶏も冷凍じゃなく朝挽きの新鮮な生の肉を仕入れています。今は食中毒の関係で出さなくなったけど、レバーや砂ずりなども刺身で食べれるほどの鮮度の良い肉です。なので焼とりには絶対の自信があります。よく出るのは豚バラとか鶏皮かな。
一品ものも自分で出来るものはちゃんとしっかり手間かけて作ってますよ。人気商品だと牛すじ煮込みとかですね。しっかり下ごしらえから丁寧にやって、時間かけてトロトロになるまで煮込んで味をつけてます。
ランチも始めて、おかげさまでお昼も沢山のお客さんに来ていただいてます。基本は日替わり定食のみでテイクアウト弁当もあります。こちらもボリュームを意識していて、メインに小鉢2~3皿と味噌汁、ごはんはおかわりOK。焼とりもそうだけど、ある程度予算がある中でうちを選んで来て頂いてるので、やっぱり満足して帰っていただきたいのでボリュームは意識してメニューを作っています。

店の味を守り地元のお客さんを大切にしてくれる後継者に自分の知識をすべて伝えたい

大坪 憲史(52)

息子3人と娘がいるけど、息子たちは就職して娘は店で働いています。気持ちとしては娘が継いでくれたら嬉しいけども、明確に決まっているわけではないですね。私もまだまだ現役でやっていけるから、次第にそういう話も出来ていけたらと思う。
娘はどちらかというと洋食が好きみたいだけど、もし継ぐとして、やっぱり店の魂ともいえる焼とりだけは続けて欲しいですね。ただ、焼とりだけでやっていくことが難しいことは分かっているので、そこは色々やってみていいと思います。
もちろん家族以外でも後継者として名乗りを上げてくれる人がいたらそれは嬉しいことですね。後継者に求めるのは、まずは店の味を守ってくれることかな。特に焼とりですね。後は地元のお客さんを大切にしてくれること。うちは地元に支えられているお店だから。そういう人がいたら自分の知識をすべて教えます。できればそれが娘だと一番嬉しいね。

住所:神埼市千代田町直鳥412
電話:0952-44-5983
営業時間:11:00〜14:00 (L.O13:45)
17:00〜24:00 (L.O 23:00)
休み:第3月曜
駐車場:あり