南蛮食堂 トマトの湯むき

野菜のもつ可能性を伝えたい!シンプルかつ丁寧な洋食を召し上がれ

小城に出店後、佐賀駅北口に移転。気兼ねなく通える洋食屋

東京、大阪のフランス料理店や町場のレストラン、ホテル…いろんなところでお世話になりながら腕を磨き、1999年に地元の小城市で洋食屋を開きました。よく店名について聞かれるのですが、小学生のころ、病欠で家にいたときに見たテレビの料理番組でスパゲッティミートソースの作り方を紹介していて、その下ごしらえとして紹介されていたのが「トマトの湯むき」でした。料理の初歩であり、店では下っ端の仕事。スタートにふさわしいと思い名付けました。
フランス料理というと敷居が高く感じる人もいますよね。私自身、気の置けない仲間同士でワイワイガヤガヤやるのが好きなので、気兼ねなく通っていただけるような店でありたいと思っています。
ご縁あって今の佐賀市内に移転したのが2012年。トータル22年目になります。常連さんの中には、結婚する前からいらっしゃって、いまやお子さん連れで来られる方もいる。そういうつながりが嬉しいですね。

野菜がメイン!旬を大切にしたシンプル料理

お代金をいただくプロの料理と家庭料理とのギリギリのところにある料理が、お客さんの琴線に一番触れると考えています。気取らず楽しめる料理ですので、日常的に足を運んでほしいですね。
メニューは、その日の仕入れ内容を見て決めます。つまり、固定メニューはほぼありません。旬の素材はさることながら、冬には冬の味つけ、夏には夏の味つけがある。常連さんにも飽きずに楽しんでいただけているかなと思います。特に、野菜が面白くて好きな食材ですね。川副町のサンロードトマト、山内町の黒大根…どう料理しようか、考えるのが楽しいのです。

以前、「にんじんの4種盛り」という一皿を作ったことがあります。ペースト、千切りサラダ、煮込み、オーブン香味焼きにしました。にんじんの味わいがそれぞれ変わって奥深さを感じられます。小学生のお客さんが食べてくださったのですが、驚かれていましたね。
私が作る料理はいたってシンプルです。尊敬するフランス料理のシェフの影響なのですが、素材を生かしたシンプルな料理をぜひ味わってもらいたいです。

町の活性の一役でありたい

店に後継者はいません。お客さんに助けられているおかげでなんとか頑張っている状況で、正直、今は「細く長く」続けることを目指すだけで精いっぱいです。自分自身もまだ発展途上の身だと思っています。もう少しステップアップできるんじゃないかと。
私の場合、これまでさまざまな場所で経験を重ねる中で、今の「料理の技」を身につけました。この積み重ねで得たことを他者に伝えるのは容易ではないですね…。コロナ禍のピンチは、転換のチャンスだと思っています。特に佐賀県にとってはチャンスではないでしょうか?
佐賀県は気候が温暖で、食物が豊か。都市部にも近くて利便性が高い。これから佐賀県のよさが注目されて、人口が増えるんじゃないかって思うのです。ここ佐賀駅北口も再開発がなされています。人の動きが大きく変わるでしょうね。そのとき、町を盛り上げる存在の一つとなれるよう、これからも頑張ります。

■DATA

店名:南蛮食堂 トマトの湯むき
店主:森永泰志さん(55歳)
住所:佐賀市駅前中央2-2-10 アビタシオン神野103
電話:0952-31-5171
営業時間:11:30~14:00 L.O、17:00~22:00 L.O
休み:日曜・祝日
駐車場:なし